2025-01-01から1年間の記事一覧

さみしい夜にはペンを持て

古賀史健 著 ならの[絵]ポプラ社 2024本書の舞台は、海の中。 中学校があって、主人公はタコのタコジロー。 トビオくん やウツボリ くん、アナゴウくん、 イカリくんがいる学校。ヤドカリおじさんが、悩めるタコジローを導きます。そう、日記に自分と向き…

さみしい夜にはペンを持て

古賀史健 著 ならの[絵]ポプラ社 2024本書の舞台は、海の中。 中学校があって、主人公はタコのタコジロー。 トビオくん やウツボリ くん、アナゴウくん、 イカリくんがいる学校。ヤドカリおじさんが、悩めるタコジローを導きます。そう、日記に自分と向き…

さみしい夜にはペンを持て

古賀史健 著 ならの[絵]ポプラ社 2024本書の舞台は、海の中。 中学校があって、主人公はタコのタコジロー。 トビオくん やウツボリ くん、アナゴウくん、 イカリくんがいる学校。ヤドカリおじさんが、悩めるタコジローを導きます。そう、日記に自分と向き…

強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の 弱さ考

井上慎平著 ダイヤモンド社 2025著者は、京大卒。難しい書籍の編集者。ダイヤモンド社を経て、ソーシャル経済メディアNewsPicksで書籍レーベル NewsPicks パブリッシングを立ち上げ、創刊編集長を務めた と経歴にありました。見ただけでも、凄い人だなあとわ…

とつこ かときちどんぐりちゃん作品集

かときちどんぐりちゃん 著 信陽堂 2015妙にしみ入る話の数々。 どこがしみいる かって?遠野物語風であり、哀れで、 なんともいえない 哀しさが溢れそうです。タイトルの 「とつこ」というのは、地方の言葉で、もつれてどうにもならない想い、 といった意味…

マインクラフト はじまりの島

マックス・ブルックス作 北川由子訳 竹書房 2025大人気ゲームの小説化された本書です。どこが面白いの?ということで、読みました。うーん まあ面白いと言えば面白い。言ってみれば、仮想世界のロビンソン・クルーソー物語です。すべて四角いものが動き回る…

炎はつなぐ めぐる「手仕事」の物語

大西暢夫著 毎日新聞社 2025トチ餅というおもち、美味しいです。香ばしくて、なんともいえない、山の味がします。トチの実は、硬くて、アクが強く、食べられるようになるのに、とても時間がかかります。母が子どものころ、トチの実の皮をへずって、風邪の時…

緋の天空

葉室麟 著 角川文庫 令和7今年も、正倉院展示の季節となりました。上野の森美術館で、ビジュアル的に美しい、正倉院御物を復元した 「正倉院 show」と銘うった、展示がありました。生前の聖武天皇遺愛の品を、 皇后である光明子が、奈良 正倉院に納めた、と…

うらはぐさ風土記

中島京子著 集英社 2024太宰治の『津軽』は、愛しつつも憎みながら、生まれ故郷に向けた、太宰自身のどうにもならない執着した感情が、うかがえます。本書 『うらはぐさ風土記 』は、東京23区内のさびれた、北区あたりの商店街が、なんとなくイメージされま…

国境の南、太陽の西

村上春樹 著 講談社 1992村上春樹に凝りだしたのが、 この『 国境の南、太陽の西』から。忘れがたい作品で、何度も読み返します。もう何十年も、主人公のはじめ君と島本さんが行った、石川県にある とても美しい川を探している気がします。その川で、島本さ…

カフネ

阿部暁子 講談社 2025本年度の本屋大賞。 カフネとはポルトガル語で、愛する人の髪に、そっと指を通すしぐさ のことだそうです。柔らかな言葉のもつ、なんともいえない 愛おしさとは相容れない、壮絶な お仕事物語。たしかに本屋大賞とるだけのことはありま…

科学絵本 茶わんの湯

寺田寅彦文 髙木隆司 川島禎子解説 高橋昌子絵やっと涼しくなってきました。虫の音が響くのですが、 かっかっ と暑くて、頭の中がのぼせそうな日々。ちょっと気温が下がり、ほうーっとしました。ふと 図書館で手にした絵本。物理学者の寺田寅彦博士が、 大正…

タモリさんに学ぶ人生のたたみ方 & 世界でいちばん素敵な微生物の教室

内藤誼人著 廣済堂 2024 鈴木智順 監修 三才ブックス 2025人生のたたみ方ってタイトル 素敵だなって思いました。 終活よりずっと、その言葉に含んでいるイメージが豊か。私は、お着物をたたんでいるような気分になりました。 よしよし ご苦労さんっていいた…

きんぎょのおつかい

与謝野晶子 /文 高部晴市/絵 架空社 1994やったことがないことをするのって、いつもドキドキ。 えー(・_・;) と思いつつ、 後になってその機会を与えてくださって、よかったな と思える展開に、ご縁の不思議さ感謝。読み聞かせも そのパターンでした。絵本…

すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

荒俣宏著 プレジデント社西洋絵画の人物像、ルノワールの描く女性像 など 特に顕著ですが、まるまると福々しいほど太っていますね、そういえば。荒俣宏さんのお話によれば、 だから日本画、浮世絵を見てダイエットしたのだと。あ~ そう言われれば、そうかも…

ライヤーの花束 ライヤー(竪琴)ソロ演奏楽譜集

三野友子 編・著 三恵社 2022をとこもすなる てならひ といふもの をんなもしてみんとてもう、ほとんど ◯◯の冷水です。憧れの楽器を手にして、 優雅に曲をかき鳴らすはずが、悪戦苦闘。 やったことがないことをするのって、なんですね、面白いです。楽譜 ま…

spring スプリング

恩田陸 著 筑摩書房 2024恩田陸さん 『六番目の小夜子』から、とうとう、ここまで到達しましたか !読了して、や〜 すごいなあ と思ったのが、最初の感想でした。その日は、私は1日じゅう『spring スプリング』の本の世界をさまよっていました。 本の装幀もま…

地理学者、発見と出会いを求めて世界を行く!

水野一晴著 筑摩書房 2023中学生のころ はやった遊び。 いろいろありましたが、地図帳使って、地名あてクイズ。意外と見つけにくいのが、大まかな なんとか市 とか なんとか州 という感じのお題でした。目を皿のようにして、なめるように地名を探しました。…

脇阪克二のアイデア箱 つくりながら日々暮らす

脇阪克二 小学館クリエイティブ 2025「いったい、あなたには自分がないのか」マリメッコの創業者、アルミ・ラティアさんが、脇阪さんを 顔を真っ赤にして怒った。Be Yourself あなたは空っぽそんなこと言ったって、ないものは無い、と私は思ってしまうけど、…

釣り上げては

アーサー・ビナード 思潮社 2012アーサー ・ビナードさんといえば、私にとっては、絵本、児童書でなじみが深い詩人です。書店の店頭で、パラパラと開いたページの紙面に、池袋、青森、埼玉、百均 お豆腐みなれた文字が躍っています。えーと アメリカ人だよね…

土と内臓 微生物がつくる世界

デイビット・モントゴメリー +アン・ビクレー著 片岡夏実訳 築地書館 2017表紙の絵が不気味ですが、これこそが、本書の内容を如実に物語っています。あゝ 植物の根っこは、人間の腸と同じ働きをしている。 腸は、根っこでもある、本書の著者は、微生物学者…

ともしびをかかげて 上・下

ローズマリ・サトクリフ 作 猪熊葉子訳 岩波少年文庫 2008何度読んでも面白い イギリス児童文学ファンタジー。 歴史物語でもあることに、驚きです。車椅子生活で、肢体が不自由な身体で、ローマの第9軍団のワシ、とか 運命の騎士 など、硬派歴史ものを書い…

しゃべれども しゃべれども

佐藤多佳子著 新潮文庫 平成30落語は、あまり詳しくはないけれども、身近かに見聞きしていました。なにかの宴会で、母が 「ハチの喧嘩は嫌なんで。。。」と言っていたのを、子ども心にはて? とずっと思っていました。古今亭志ん生 師匠が、 枕話で、『さしつ…

図書館には人がいないほうがいい

内田樹 著 朴東變 (パク ドン ソップ)編訳本書は、韓国版がオリジナルで、日本語版が翻訳本だそうです。編者の朴先生は、内田樹さん 曰く 「世界でただ一人の内田樹研究者」とのこと。タイトルの強烈さと、ひっくり返った著者、編者の関係性につられて、手…

火星の人

アンディ・ウィアー著 小野田和子 訳 早川書房 2023昨年 2024年度 高校生向け読書感想課題図書 伊予原新 『宙わたる教室』、原作をもとにした、NHK火曜日午後10時から放映の番組もよかったです。新宿の歌舞伎町近くの定時制高校に通う、生徒たち。 生徒の一…

物語の役割 & 見えないものを探す旅

小川洋子 著 筑摩書房 2015 安田登 著 亜紀書房 2021小川洋子さんは、独特な雰囲気を持つ作家さんです。お父さんは、金光教の教師をしていて、小川洋子さんや家族は、教会の離れで暮らしていたそうです。金光教とはどういうものなのか、あんまり良くわかって…

火明かり ゲド戦記 別冊

アーシュラ・K.ル=グウィン作 井上里・清水真砂子・山田和子・青木由紀子・室住信子 訳 岩波少年文庫 2025ゲド戦記 完結。 ああ やっと。ゲドは逝ってしまった。かしこいエアのその前も セゴイが島々こさえる前も 海には朝風吹いていた・・・うれしやな い…

コンビニ人間

村田沙耶香 著 文芸春秋 2016すごーく変な話でした。 本作品は、芥川賞を受賞していて、いっとき 巷(ちまた)で、話題になりました。芥川賞=難解 の括りが、自分の中では自動的にできていて、本書もそうかな? と思ったのだけれども、そうではありませんで…

アドリア海の奇跡

ジョアン・マヌエル・ジズベルト作 アルフォンソ・ルアーノ絵 宇野和美訳 徳間書店 202115世紀末 クロアチアの修道士見習いの少年マティアスが たどる冒険の物語。 スリリングなストーリー展開が、送り届けることになっていた、箱の中身の謎と相まって、サス…

をみなごのための室生家の料理集

室生洲々子著 亀鳴屋 平成28年著者に室生洲々子さんは、金沢出身の文豪 室生犀星さんのお孫さんにあたります。 室生犀星記念館名誉館長。亀鳴屋さんは、金沢のひとり出版社ですが、美本を数多く刊行しています。そこまで好事家ではないものの、本書を、やは…