さみしい夜にはペンを持て

古賀史健 著 ならの[絵]ポプラ社
2024

本書の舞台は、海の中。
中学校があって、主人公はタコのタコジロー。
トビオくん やウツボリ くん、アナゴウくん、 イカリくんがいる学校。

ヤドカリおじさんが、悩めるタコジローを導きます。

そう、日記に自分と向き合って書くことを勧めるのです。
読者は、自分。
書くことで自分の気持ちを整理できるよ! と言ってくれるのです。

とはいえ、スートーリー自体は、勧善懲悪 っぽくはありません。ヤドカリおじさんは、タコジローの前から姿を消しますし、なんにも解決しないのだけれども、

この書籍の装幀、デザイン
素敵だなって、変なところで
感心しました。

海の中なので、ゆらゆら 揺れて、泳ぎながら、タコだから、興奮して真っ赤なゆでダコになったり、墨を吐いたりするし、言葉にできないモヤモヤが、コトバミマンの泡になって 浮いているんです。

処々にキーになる言葉が、1頁使って わかるように書かれています。

すべて 海の中で 展開してる話だなあ という気分になるのが、不思議です。

うまいなあ。
タコジローのイラストも可愛くなっています。

ふと気がつきました。
小・中学校は、そういえば
海の中にいるようなものかもしれません。

書くことで、少なくとも自分に向き合うことになるのだから、自分は自分のお友達ですね。